出典:朝鮮日報 2/25(火) 10:40配信
台湾、韓国から来たすべての入国者を隔離
韓国内の新型コロナウイルス感染者が急増していることから、世界各国で韓国人の入国を禁止・制限したり、韓国人に対して隔離措置を取ったりするなど、「韓国忌避」現象が広がっている。韓国人が世界の各地で何の事前通告もなしに突然、足止めされる事態も起こっている。韓国人旅行者はどこでどんなことになるか分からない状況になってしまったのだ。
香港政府は「25日午前6時から、香港に居住していない韓国人の香港入りを禁止する」と24日夜、発表した。韓国人だけでなく、最近14日間に韓国を訪問した外国人も香港に入れなくなる。
香港政府は、入国禁止施行前の24日午後に到着した韓国発の航空機4便の乗客に対しても検診を実施し、大邱・慶尚北道から来た場合は香港政府の観察を受けるようにした。また、韓国に対して「赤色旅行警報」を発令し、特別な理由がない場合は韓国にできるだけ行かないよう勧告した。
しかし、香港に住んでいない日本人・イタリア人については入国禁止措置をせずに14日間隔離すると発表した。一方、インド洋の島国モーリシャスは23日、新婚旅行に来た韓国人観光客34人の入国を保留し、隔離措置を取った。
香港だけでなく、台湾も24日、「韓国から台湾に入国するすべての旅行者に対して25日から14日間、義務隔離する」と発表した。台湾中央感染症指揮センターはこの前日の23日、韓国に対する旅行警報を第2段階の「警報」に引き上げていたが、翌24日に最高段階である第3段階の「警告」に再度引き上げた。台湾人に対して不必要な韓国旅行を避けるよう勧告したものだ。
韓国人の入国を根本から封鎖したイスラエルは、自国の航空便を使って、現在同国に滞在中の韓国人観光客約1000人を韓国に送還する方針を打ち出した。駐イスラエル韓国大使館は24日に出した「緊急案内文」で、「イスラエル政府は韓国人観光客が安全に帰国できるよう、特別チャーター機を用意した」と明らかにした。イスラエルのメディア「ワイネット」は「イスラエル政府は、現地にとどまっている韓国人全員が韓国に戻れるよう、空港に集まってほしいと告知した」と報道した。現在、イスラエルにとどまっている韓国人観光客は約1000人と言われているが、イスラエル国籍機で編成されたチャーター機2機で約500人が25日中に帰国すると伝えられた。イスラエルのメディアは「『新型コロナの恐怖』拡散で、一部ホテル・レストランが韓国人の立ち入りを拒否している」と報じた。
インド洋上の島国モーリシャスでは、新婚旅行目的の韓国人観光客が隔離される事態が発生した。モーリシャス当局は23日、モーリシャスの空港に到着した韓国人34人の入国許可を保留した。この34人は全員新婚夫婦で、妊婦もいるという。空港で約7時間待機した34人はモーリシャス当局にパスポートを押収された後、空港から車で1時間ほど離れた臨時保護所や病院に隔離措置された。
モーリシャス政府関係者は「韓国人観光客の中に、新型コロナウイルスが疑われる症状があった」と明らかにしたが、隔離された人々は「体温測定で全員正常だった」と話している。臨時保護所に隔離されたキムさん(32)は本紙の電話取材に「空港で韓国人だけ別に待機するよう言われた後、隔離を通知された。虫も多いし、ネズミも出るなど、かなり劣悪な状況だ」と語った。同じく韓国人観光客のイさんは報道機関とのインタビューで、「シャワーもろくに浴びることができないし、食べることもままならず、夜もぐっすり眠れなかった」と言った。